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トランス脂肪酸には手を出すな!マーガリンとかショートニングとか

普段何気なく食べてる物のなかに体にとって悪い物があります。あなたもトランス脂肪酸という脂の名前を耳にしたことはあるのではないでしょうか?

今回はトランス脂肪酸が

  • どのような脂なの?
  • どんな食品に入っているの?
  • どんな害を体に及ぼすの?

といった事について書きたいと思います。

トランス脂肪酸とは

正式な名称はトランス型不飽和脂肪酸(トランスがたふほうわしぼうさん、英:trans unsaturated fatty acids)です。

トランス脂肪酸は動植物の脂肪中に含まれているのですが、これに水素を添加して硬化油(こうかゆ)を作る過程で発生します。硬化油とは常温で固形化した油脂のことです。

人工の油脂なので天然で自然界にあるものではなく、へんてこな分子構造になっています。

トランス脂肪酸が及ぼす害

  • 体の中で分解が難しい
  • 悪玉コレステロールや中性脂肪を増やす
  • 善玉コレステロールをへらす
  • 体脂肪として蓄積されやすいので肥満になりやすい
  • 虚血性心疾患(冠動脈の閉塞・狭心症・心筋梗塞)の発症と認知機能の低下を引き起こす

トランス脂肪酸は体内で分解・代謝することが難しく、その際に多くのビタミンやミネラルが消費されるので体にかかる負担が大きい油脂です。また老化やがんの原因の一つである活性酸素を作り出し、私達の寿命と関係の深い酵素もたくさん消費してしまうの美容の観点からみてもよろしくない脂肪酸です。

アメリカやカナダでは心臓疾患への対応策からトランス脂肪酸の含有量を表示するように義務付けました。この動きは南米、欧州アジアでも中国、香港、台湾、韓国で表示義務があります。

アメリカのFDA(食品医薬品局)は2013年に食品への使用に関して「一般的に安全とは認められない」と結論づけました。その結果アメリカは2018年6月までに食品への添加を全廃すると発表しました。

一方日本はトランス脂肪酸の栄養成分表示は任意で表示基準が未だに設定されてない状況となってます。

トランス脂肪酸が含まれている主な食品

トランス脂肪酸はフライドポテト、菓子パン、アイスクリーム、ドーナツなどに多く含まれています。

マーガリン

主に植物性の油脂を原料としてバターに似せて作った物です。日本農林規格 (JAS) では、「マーガリン類」についての規格を定めていて、マーガリンファットスプレッドがあります。

  • 油脂含有率が80%以上のものがマーガリン
  • 油脂含有率が80%未満のものがファットスプレッド

日本で販売されているほとんどはファットスプレッドです。マーガリンよりも水分が多く、柔らかいため食パンなどに塗りやすいからこれが流通してるんでしょうね。あと火を使う調理には不向きでだそうです。

ショートニング

ショートニングは主に植物油が原料で常温でクリーム状の油脂です。パンや焼き菓子の製造でバターの代替商品として使われています。またクッキーやパイにサクサクした食感を作るために使用されています。

まとめ

説明してきたようにトランス脂肪酸は体に悪影響を及ぼす脂肪酸なので摂取しないでください。残念なことに日本では野放し状態なので、どの食品に使用されているか知ることは困難です。なるべく外食をしないで安全な脂を使って自炊することが防衛策になると思います。

Googleでトランス脂肪酸と検索したら、サジェストキーワードにマクドナルドが出てました。それが出るってことはマクドナルドでトランス脂肪酸が使われてるのかもしれませんね。

マクドナルドでは、これまでもFDAやWHOの指導に従ってグローバル全体で対応してまいりました。トランス脂肪酸は天然由来のものとして牛肉や牛脂、乳製品、パーム油などに含まれています。日本においては、2007年よりトランス脂肪酸を減らすように商品仕様を変える取り組み、2013年には提言したフライオイルを導入しました。毎日、適量をお召し上がりいただく分には栄養上の問題はありませんので、安心してお召し上がりください。尚、今後も日本の行政からの要請などがあった場合を含めて、適切に対応してまいります。

マクドナルドのホームページにはこのように記載されていました・・・使っとるな!